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東京銀器の沿革と特徴

<歴史>
我が国における銀器の歴史は古く、延喜式(916年)の中に銀製の食器や酒器の名を見ることが出来る。 江戸時代の多種多様な職人仕事を描いた「人倫訓蒙図彙」(じんりんきんもうずい)(1690年)の中に、銀師の姿が見られる。また、江戸中期に公布された「徳川禁令考」に、かんざし、櫛、きせる等に金、 銀の使用を禁じた御触れが、寛政元年(1789年)に出たことなどから当時町人の中でも銀器、 銀道具が広く使用されていたことがうかがわれる。現在は、東京が主要な産地であり、鍛金(打ち物)、彫金(彫刻)、切ばめ、鑞付けの4つの技法で装身具、 各種置物などの様々な物がつくられている。

<名称>
「東京銀器」という名称は伝産指定によってつけられたものです。
経済産業大臣指定 昭和54年1月12日
東京都知事指定   昭和57年12月24日
組合名 東京金銀器工業協同組合
東京都台東区東上野2−24−4
TEL 03−3831−3317
FAX 03−3831−3326
<伝統的な技術・技法>
1.成形は、地金を金槌とアテ道具で、丸い1枚の板を壺のように叩いて丸めていきます。
2.部分接合は、銀鑞付けが基本でほかにカシメ鋲止めなどが行われる。
3.加飾は、模様打ちにあっては金槌又はタガネを用いて行われる。
4.色仕上げは、煮込み法、金古美液(きんふるび)又はタンパン古美液を用いる。

<伝統的に使用されてきた原材料>
純度1000分の925以上の銀

<主な製品名>
器物、置物、装身具 日用雑貨


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